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今日はスペインのニュースをご紹介します。

元の記事は経済紙エクスパンシオン(2月13日付)です。


問題の「貯蓄銀行」とは、Wikipediaによると銀行と似た信用組合ですが、唯一の違いは立法的な性質にあります。株式法人の銀行に対して貯蓄銀行は公的な有限法人法に基づいて運営されています。これにより社会に利益を還元する形で配当されたりしますし、貯蓄銀行の代表者は政府です。

市民は普通口座を開いてATMから現金を引き出したり、給与の支払いを受けたり送金したりなど、通常の銀行と同じように利用できます。マスターなどのクレジットカードと一体型のキャッシュカードもあります。

どのように「社会に利益を還元」するのか?についてですが、具体的には地元で開催されるコンサートや芸術の展示会などのスポンサーをします。また、季節のお祭り等にも出資します。有名な芸術家ばかりではなく、芸術家の卵たちも立派なギャラリーで開かれる展示会に無料か安いコストで出品することもできます。その他の分野でも地域貢献していると思いますが、そこまでの調査はできませんでした。時間がありましたら、また調べたいと思います。

スペインの銀行リストを調べてみたところ、貯蓄銀行は90行近く存在しています。このリストも完璧かどうかわりませんので、もしかしたらもっとあるかもしれません。貯蓄銀行はいずれも地域に密着した経済活動や融資を行っているはずですから、これらが存亡の危機にさらされるとなると、スペイン経済にも大打撃となることと思われます。

今回はこの貯蓄銀行の身売り先についての報道です。

(本題)スペイン国立銀行が貯蓄銀行の"売却先"を探しにロンドンのシティを訪問

(キャプション)財務監査が国際投資家やアナリストたちを緊急招集して貯蓄銀行の再建と民間から資金が流れ込むようにできるかについて説明しました。

(本文)スペイン国立銀行は、緊急にシティの国際投資家たちを集めて、直近の財政システムの変更点や、これにより貯蓄銀行に民間から資金が流れ込みやすくなったと説明することにしました。

今月18日には貯蓄銀行の資金調達に付いての政令が改正され、そのすぐ後の22日にはスペイン銀行の管理ディレクターのホセ・マリア・ロルダン氏がロンドンのシティに出張し、そこで投資銀行の代表者やファンドの経営者ら約100人と会議をもつ予定です。

政令の改正により、貯蓄銀行は半年程度で資本金を増やし、それにより最も損失が大きかった不動産関係の穴埋めできることになります。民間の資金調達以外としては、公的資金も受け入れることになります。数週間後のストレステストの結果にもよりますが、スペイン政府の試算では貯蓄銀行の増資には約200億ユーロで十分足りるとのことです。しかしバークレーとエポリューション・セキュリティーズのアナリストらは、最終的には500億ユーロくらいが必要になるのではないかと見ています。

logo_home.gif 

 カハ・マドリッドのロゴ

不安度が減る 

前出のロルダン氏は、ロンドンの会合で、新しい規則と不動産関連の透明性が貯蓄銀行の見えない将来性を打ち消すものであることを、国際投資家達に訴えるつもりです。

アイルランドのように、損失を取り戻せなくなってからEUやIMFに支援を要請したように、スペインの貯蓄銀行も巨額の損失を抱える可能性があります。

シティグループのウイレム・ビュイター氏は、こう話しています。「スペイン政府がこれまで金融機関に注入した144億ユーロ(GDPの1パーセント相当)という金額は、不動産バブルと銀行の規模からして明らかに間違っていた。これは比較になるが、アイルランド政府は、最後の資本金注入の前に銀行に対してGDP30パーセント分を約束していた」

また、別のヨーロッパの投資銀行の代表者は次のようにコメントしています。「シティはスペインに対して明確なメッセージを送っている。それは、貯蓄銀行の問題が片付けられれば、巨額債務の重圧は少し軽減されるとともに、"スペイン救済"という潜在的な可能性も消える」 

この憂慮する内容は、経済省のホセ・マヌエル・カンパ長官に2月2日のシティのアナリストたちとの会合の際に伝えられています。会合での質問は、貯蓄銀行の現状とまだ表面化していない債務についてに集中したそうです。3月になれば貯蓄銀行の財務状況がはっきりとわかります。それを確認した後に投資家達は行動を起こすことになりそうです。カンパ長官いわく「対銀行と同じことをする」。

22日の会議に臨むロルダン氏の一番の目的は「投資家達をいかに説得するか」。この会合は緊急にセッティングされたものですが、関係者がその理由についてこう述べています。 「貯蓄銀行は民間からの資本金を必要としていて、8月に急停止してしまう前に、どうにかして条件を達成したいんだ」。カイシャ(注:カタルーニャ地方の貯蓄銀行)とバンカハ・マドリッド(注:マドリッドの貯蓄銀行)は、すでに株式市場に上場する手続きを始めています。

シティへの進出

シティでの会議の開催は、実は昨年から在ロンドンのスペイン大使館を通じて話が進められていたそうです。財政危機の緊張が始まって以来、在ロンドンのスペイン大使館経済部はスペイン国家の危機を回避すべく、何百人ものアナリストや投資家たちに接触していました。そのおかげで、ロルダン氏は22日に投資家らと顔を合わせることができるわけです。

気になる出席者 

さて、気になる出席者(予想)ですが、ヨーロッパ内の銀行のアナリストたち。彼らは貯蓄銀行が株式上場した場合に評価をすることになります。ファンドの経営者たち。貯蓄銀行への投資に関心があるはずです。また、財政危機と国のリスクは連動しているため、エコノミストや債券に詳しい専門家たちも出席するものと思われます。

 rodcasro_01.jpg

貯蓄銀行の「カハ・ドゥエロ」の前で頭を抱える像

 



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楽天ブログから引っ越してきました。10/13の記事は全て2011年に投稿したものです。
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